サラリーマン大家さんの悩みとしてよく上がるのが、アパート共用部の掃除や除草の悩みです。
でも、管理会社が掃除はやってくれているはず!汚いのは管理会社の責任。と放置していませんか?
放置するのは自由ですが、損をするのはオーナーであるあなたです。
では、なぜ管理会社に依頼しているはずの掃除がちゃんとされていないのか、原因を深堀りしていきましょう。
Contents
アパートの掃除ができていない3つの原因
アパートの共用部がキレイにならない理由として下の3つが考えられます。
管理会社の怠慢
そもそも、管理会社が掃除をやっていない場合がかなりあります。
管理会社といっても、街の不動産屋では家族経営の会社がほとんど。
しっかりと会社組織になっていたとしても、営業部・総務部・管理部・清掃部など部ごとに組織が分かれている会社はあまり多くありません。
では誰がお掃除をしているのでしょうか。そう、担当営業マンです。
スーツ姿でコンビニの袋をぶら下げて、アパートの周りをぐるっと回って、
空き缶を拾って、飛んできたアイスの袋を拾って、コンビニの袋につっこんでおしまいです。
階段の下に、ほとんど使われていない不動産屋の名前の書いたホウキとチリトリが置いてありませんか?
あんな小さなホウキとチリトリで広いアパートの敷地を掃除できるわけがありません。
清掃会社の怠慢
ある程度大きな管理会社ですと、清掃会社と契約して共用部を巡回清掃を行っています。
下請けですから、それなりの装備でお掃除してくれるので、不動産屋の営業マンよりはずっとマシです。
会社によってはかなりクオリティーの高い清掃を行ってくれるでしょう。
ただ、ハズレの業者に依頼していると、もう最悪です。
報告書の写真を撮影しながらの掃除なんですが、キレイに掃除をした証拠となる写真のはずが、
写真を撮影するための掃除になってしまっているんですね。
写真を撮る場所だけ掃除して、写真に写らない場所は掃除しないのです。
また、清掃業者と管理会社の担当との打ち合わせの中で、〇〇は掃除するけど××は掃除しないなどの
へんてこなルールが存在してしまっていたりします。
たとえば、インターホンの上やガスメーターは毎回拭くけど、ドアの表面は拭かない。などです。
ガスメーターはピカピカなのに、ドアが泥だらけなんてへんてこな現象が起こってしまっています。
クレームが起きたら、もうその掃除はしなくなる???
大手の管理会社に多いことなのですが、あるクレームが発生すると、
以後はその場所の掃除はしなくてよいと清掃会社に連絡してしまうケースがあります。
例をあげると、「ベランダ側で掃除している人に部屋の中を見られた!」などです。
そりゃベランダ側を掃除していれば1階の部屋の中ぐらい見えますよね。でもクレームですから何かしらの対処をしなければいけません。
それで、ベランダ側には入らないでくださいと管理会社の担当者が清掃会社に連絡してしまうのです。
それ以降、クレームを入れた入居者が引っ越した後もそのアパートではベランダ側の掃除は一切行われなくなります。
オーナーはそれを知らないまま、何年もベランダ側の清掃がされないという恐ろしい現象がおきてしまうのです。
下請けの下請けの下請けの下請け??
管理会社が直接清掃会社に依頼している場合は、ある程度信頼のおける清掃がされると思いますが、
大手の管理会社が、原状回復のリフォーム屋に共用部の清掃を依頼しているケースがあります。
その場合、管理会社→原状回復業者→大手清掃会社→小さな清掃会社→職人
と、何社も間に入ってしまうケースがあります。
その場合のお金の流れですが、もう大変です。
オーナー→1万円→管理会社→7千円→原状回復業者→5千円→大手清掃会社→3千円→小さな清掃会社→2千円→職人
清掃に1万円も払っているのに、実際にくる掃除の職人さんには2千円しか払われていないなんてことも。
しかも月2回なので、1回千円です。もう、時間でいったら5分です。アパートに行く出張費のみです。
しかも写真撮影まであるので、5分のうちほぼ写真撮影だけです。恐怖です。
大げさに聞こえるかもしれませんが、これは事実です。
除草に関するトラブル
管理会社にすべてを任せているので、除草の心配はないと思っていませんか?
では、除草代としていくら管理会社に支払っていますか?除草はとてもお金がかかりますよ!
「とくに除草代は払っていない」
そんな方は要注意かもしれません。
そもそも、除草はかなりの重労働、管理会社のサービスでできるものではありません。
元々はアスファルトでしっかり舗装されていた共用部や敷地。20年も経過するとアスファルトが劣化して、そこから草が生え始めます。
はじめは少しの草でも年を重ねるごとに、アスファルトを侵食し、とんでもないジャングルになることだってあります。
草はボーボーになってからでは遅い
草がボーボーになってしまったら、もう遅いと思ってください。
あとは、造園屋さんに依頼して草を刈ってもらうしかありません。数万円の出費となります。
節約するなら生えはじめが肝心
この造園屋さんに支払う数万円を、節約する方法があります。
これは、草がボーボーになった状態ではできません。
生えはじめに実行するのが効果的な方法なんです。
除草剤です!
除草剤にもいろいろあるのですが、グリホサートという成分の除草剤が一般的です。
商品名でいうと、ラウンドアップとかサンフーロンとかが有名ですね。
100倍程度に薄めて使え、1回の散布する薬の量は数百円~数十円程度です。
噴霧器に入れて、霧や泡にして噴霧します。
基本は毎月1回程度散布する必要があります。
でも、遠くに住んでいる大家さんだと、毎月散布しにいくのはつらいですよね。
では、造園業者に頼めばいいのですが・・・・・
当たりまえだが、造園業は草木を刈って儲けている
造園業者は、草木を刈って儲けています。ですので、除草剤を撒いてくれない場合が多いです。
除草剤は効かないとか、それでは採算が合わないとか、いろいろ理由をいって断ります。
そりゃそうですよね。数万円もらえるのが、3千円とかになってしまっては、商売あがったりです。
では、除草剤の散布は誰に頼むのがいいのでしょうか。
上手に清掃業者と付き合う方法
では、いろいろ問題をあげてしまいましたが、結局のところ、どうやったらアパートが安くきれいになるのでしょうか。
私のお勧めは、アパートを巡回してお掃除してくれる清掃業者を直接探してお願いすることです。
インターネットで、「アパート 共用部 掃除 〇〇市」などと入力すると結構出てきます。
その中で、数社を選び除草剤を撒いてくれて、丁寧にお掃除してくれそうな業者を探せばよいのです。
だいたいそういう業者は、大手のマストやハウスメイトなどの一括借り上げのアパートの掃除を下請けでやっているところが多いです。
大手の一括借り上げの業者の掃除は、検査などもあって厳しいですから、そういう業者の掃除のクオリティーは高いと思っていいでしょう。
月2回1万円も払えば、よろこんで良質なお掃除をしてくれるでしょう。
毎月料金を振り込むのも大変なので、口座引き落としに対応してくれる業者だとなおいいでしょう。
例として、横浜のアパートを掃除してくれる会社を紹介しておきます。
横浜でアパートやマンションの共用部の掃除をしてくれる業者
まとめ
管理会社の特徴をしっかり理解して、正しく依頼すれば、資産をしっかり管理してくれます。
お掃除会社の選択も少し調べるだけで、簡単におねがいできますよ。