ストレスで自律神経が乱れてくると、頭痛や肩コリはもちろん、夜なかなか寝付けずに睡眠不足になったりしがちですよね。あなたはいかがでしょうか?

この記事では自律神経に効くツボや、関連する効果的なアプローチなどをご紹介いたします。

良かったらピンとくるものを取り入れて、少しでもリラックスしていただければと思います。

 

自律神経を整えるツボ。

全身のツボに自律神経に効果的なツボがいくつかあります。その中の6つをシェアします。

ぜひぜひお試してみてください!

 

その1「百会(ひゃくえ)」」

「百会(ひゃくえ)」は頭のてっぺんにあるツボで、鼻と両耳の延長線が交わる頭のてっぺんにあるツボです。

自律神経と直結してその働きを整えてくれる効能があります。

 

「百会(ひゃくえ)」の効能の一部は以下の通りです。

<効能の例>

・自律神経改善
・不眠症
・目の疲れ
・頭痛
・肩こり
・二日酔い
・抜け毛
・めまい
・耳鳴り
・鼻づまり
・眠気
・痔

etc..

 

けっこう押すと気持ちがいいポイントで、目のお疲れの方でこの場所を押すと「気持ちいい~☆」と感じる方が多い印象があります。

 

その2「大衝(たいしょう)」

足の親指と人差し指の骨の合わせ目、少し手前の 位置に「大衝(たいしょう)」があります。

このツボは〝肝〞とつながりが深く、自律神経のプラス化だけでなく、二日酔いにも効果的なツボとも言われています。

 

「大衝(たいしょう)」の効能の一部は以下の通りです。

<効能の例>

・頭痛

・冷え

・のぼせ

・不眠

・心の悩み

・肩コリ

・疲れ目

・二日酔い

etc..

 

リフレクソロジーなど、足裏コースなどでこの場所を押すと、けっこうみなさん「痛~い!!(苦笑)」と苦笑いされる方、多いです(笑)

確かに効くポイントですね。自分で押す場合は、ゆっくり押す分にはじんわり効いてきます☆

 

その3「労宮(ろうきゅう)」

手の平の真ん中あたりにあるツボで、ちょうど握りこぶしをつくったときに、中指と薬指の先端が触れるあたり「労宮(ろうきゅう)」です。

 

「労宮(ろうきゅう)」の効能の一部は以下の通りです。

<効能の例>

・ストレスやイライラの抑制。

・会議前など気分を落ち着かせ、リラックス。

・手のほてり、動悸、吐き気、胸のつかえた感じ、胃腸の不調など。

・上半身の血行を改善してくれるので、くびや肩のこりにも効果的。

etc..

 

手の平の真ん中に指を当てていくと、ちょうど効くポイントが見つかります。そこを数秒以上、持続圧でぐ~っと押し続けると、人によっては全身の緊張がゆるんで、深い呼吸がしやすくなってきます。

 

その4「内関(ないかん)」

手首から指3本分、下にあるツボです。ちょうど手首をまげた時に2本のスジが浮き出て、その線上・指3本分に「内関(ないかん)」があります。

 

「内関(ないかん)」の効能の一部は以下の通りです。

<効能の例>

・胸から胃にかけての痛みや不快感。

・乗り物酔いやつわりなどでムカムカする痛みや不快感。

・心の悩み、不安。

・動悸。

etc..

 

このツボを押すと、じんわり血行が良くなっていくことが体感できます。背中もちょっとゆるんだ感があり、血行不良や体調が悪いときに良さそうです。

 

その5「神門(しんもん)」

手首の横じわで、小指側の少し骨でくぼんだ場所に「神門(しんもん)」があります。

 

<効能の例>

「神門(しんもん)」の効能の一部は以下の通りです。

・心の悩み、

・ホットフラッシュ、

・動悸、

・むくみ

etc..

 

ここのツボはちょっと人によっては分かりにくいかもしれませんが、ツボに当たると何とも言えない、心地いい刺激があります☆

 

その6「合谷(ごうこく)」

手の甲側、親指と人さし指の骨の分かれ目にあり、人さし指側の骨沿いに「合谷(ごうこく)」があります。

ツボの中でもメジャーなツボの一つです。

 

<効能の例>

「合谷(ごうこく)」の効能の一部は以下の通りです。

・頭痛

・生理痛

・肩こり

・歯や歯ぐきの痛みの鎮痛効果

・精神的なリラックス効果

etc..

 

これはツボにはまると、かなり「痛気持ちいい」です(苦笑)

手の疲労や肩周辺のお疲れのある方はけっこうこのツボ周辺が硬い方が多いです。持続圧でじんわり10秒以上押し続けると、個人差ではありますが全身の力が抜けやすくなっている感覚が得られる人もいらっしゃいます。

 

自律神経を整えるおススメの筋肉「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」

ツボ以外にも、筋肉的に自律神経をゆるめるのにおススメのポイントがあります。

それが首の筋肉であり、特に「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」という首の前側にある二対の筋肉がかなりおススメです。

 

この筋肉はアゴ周辺から文字通り、胸と鎖骨に降りる太い筋肉で、その鎖骨よりの内側に交感神経が集まる「星状神経節(せいじょうしんけいせつ)」という交感神経の集まりがあります。

また、そのちょっと外側には「腕神経叢(わんしんけいそう)」という腕周辺の大元の神経の集まりがあり、大きな動脈や静脈があるなど、血行や神経等の痛みなどにかなり重要なポイントでもあります。

 

交感神経優位になりすぎると、この首の前側が締め付けられて苦しい、という経験ってありませんか?

これって要するに、交感神経優位で過剰にこの胸鎖乳突筋などの筋肉が締まりすぎてしまっている状態でもあるんです。

 

首の筋肉がゆるまると、交感神経優位がクールダウンできるので、結果的に自律神経のバランスが整われやすくなります。

 

腹式呼吸で首がゆるまる、解剖学的な理由。

丹田を意識した腹式呼吸が副交感神経に良いってTVや本でよく言われていると思いますが、何でだか知ってますか?

これって実は解剖学的にきちんと説明できるんです。

 

その理由とは、腹式呼吸が横隔膜をきちんと使う深い呼吸なんですけど、その横隔膜の神経が首から出ているからなんです。

その名も「横隔神経(おうかくしんけい)」と言います。

 

ある意味、ストレスなどで交感神経が優位になりすぎると首の筋肉が硬くなりすぎて、この首から出ている横隔神経の神経伝達力も低下してしまい、横隔膜の機能も落ちてしまいます。

だからこそ、デスクワークや過労などで肩首が凝りすぎている方の多くが深い呼吸が苦手なのも、こういった側面からも可能性の一つとして説明できます。

 

丹田を意識した腹式呼吸で、横隔膜から首がゆるんで副交感神経優位へ。

腹式呼吸で深い呼吸を行うためには、おへその少し下の丹田を意識することがとても大切です。

最初のうちはこのお腹をふくらませて吐く、というシンプルな動きを行うことだけでも、けっこうしんどかったりしがちです^^;

そのため腹式呼吸を行うポイントとしては、まずはお腹に手を当てて、ゆっくりお腹を膨らませる、そしてゆっくり吐いていく、という動作を一つずつ意識しながら行うことがおススメです。

 

慣れない動きをいきなり無意識に行うことは不可能なものです。しかも、ストレスや過労などで自律神経のバランスが乱れている方であればなおさらのこと・・。

まずはゆっくり手を当ててお腹に意識が向かいやすい様に、脳にお腹の動きを認識させていき、その動きに慣れさせていくと、段々自然に腹式呼吸しやすくなり、首も次第にゆるめられやすくなっていきます。

 

施術のお客様で自律神経のバランスが悪く、緊張感が抜けにくい方に、深呼吸を誘導させながら行ってもらうと、不思議と首が一気にゆるんでいくことを何度も経験しました。

みなさん「え!?」とビックリされますが、きちんと再現できる理屈がありますので、コツさえつかめば誰でも可能なテクニックの一つです。

↓ ↓ ↓

もっと丹田やお腹の使い方、呼吸法などについて興味ある方は、こちらもチェックしてみてくださいね^^

 

この記事を書いた人

maro

・リラクゼーションサロンの店長。

・健康とメンタルの関係性を日々、研究。

・妻と2人暮らし。

・趣味は太極拳。音楽鑑賞。